ヤンバルクイナも見れるかも!?子供も大人もナイトわくわく探検!
最初にやんばるの森や、行われている自然保護の活動のレクチャーを受けます。やんばるの森一帯は「やんばる国立公園」に2016年指定、世界自然遺産となっている貴重な地域。環境省が行っている環境・希少生物保護の一環として定期的に夜間巡回が行われています。
なんと、日本最大の甲虫ヤンバルテナガコガネやアカヒゲなどの鳥類を、販売するために違法に捕獲する人(ハンター)がいないか、仕掛けられた捕獲トラップがないかをパトロールしているそうです。地元の子供たちも参加するなど地域をあげて、環境の保護にあたっています。今日の体験はこのパトロールルートを実際に回り、生物を探していきます。運がよいと木の上で寝ているヤンバルクイナを見れるということでわくわくが高まります。
ガイドの運転で出発、自然の豊富な新川ダム方面へ向かいます。意識を向けると車の中でも聞こえてくる虫の声。「虫や鳥がいつ鳴き始めたか、も自然保護にとっては重要な情報なんですよ」とガイドの小田さん。定期的な巡回で自然の様子を把握できるそうです。林道に入ると窓を開けるように言われ、途端に新鮮な木の香り。虫の声が大音量です。走る車から懐中電灯で森を照らしながら、生き物を探します。灯りのない真っ暗な森を照らすと、亜熱帯の木々がスポットライトを浴びているよう。生き物がいるかもしれないと集中して見ていますが、その美しさにうっとり。
沢の音が聞こえる場所につくと、車を降りて歩いて探します。早速、沖縄のかたつむりヤンバルマイマイとサワガニを発見。照らされてびっくりしているよう。次に天然記念物のオカヤドカリが道の真ん中に現れます。道にいるとロードキルの可能性があるので、パトロールではできる限り道から別の場所へ移動させるとのこと。勇気を出して殻をつかんで森へ放とうとした瞬間、逃げようとしたのか中身が殻から出てしまいます。とんでもないことをしてしまったような気分に。殻を再度目の前に置いても、警戒して入ろうとしません。放置はできないため殻がない個体をつかみ、森へ。「新しい殻を早く見つけて」と願うばかりです。
生物を探すために下ばかりを向いていましたが、ふと空を見上げるとそこには満点の星空が。生物を探す場所は、ほぼ都会では体験できないくらいの暗闇のため、驚くほど星が見えます。空にはこんなに星があったのかと思うほどの感動です。