「YAMBARU EXPERIENCE」の村・歴史巡り。神話ピキドゥキ伝説の山へ会いに。
「YAMBARU EXPERIENCE」の舞台となる東村の自然・歴史を巡るツアー。ユネスコの世界自然遺産となった「やんばるの森」。その東海岸の小さな村に残る聖母伝説、人々の暮らし、知られていない景勝地を辿る旅。
まず訪れたのは沖縄本島で最も大きい村指定天然記念物の「サキシマスオウノキ」。板のような梢(板碩)に圧倒されます。横には拝所があり、今も地元の方の信仰の場所。まずはここでお祈りをしてスタート。ここは昔、「ピキドゥキ」という人々が東村へはじめて住み始めたとされる川田地区、伝説のはじまりの場所でもあります。
次は東村立山と水の生活博物館。大きく3つ、村の自然、民具展示、そしてやんばるの森との関わりに関する貴重な展示物が見られます。ジュゴンの骨格標本、ヤンバルクイナやノグチゲラのはく製標本、生きたハブなど充実。中でも林業を生活の糧にしていた村の様子がわかるタムンザー(薪や建材の集積所)を再現したエリアでは、やんばるの森とそこに暮らす人々の関わりを感じます。
山道の途中にあるマングース北上防止柵。絶滅危惧種であるヤンバルクイナを襲う外来種マングース。北上防止のため沖縄県により作られた柵を見学。マングースが来るまではやんばるの生態系の頂点にいたヤンバルクイナは鳥でありながら飛ぶことができません。実際に行われている対策を目の前にして、自然のバランスは思ったよりも繊細で緻密に成立していることを実感します。
次は、沖縄県最大のダムを見渡す福地ダム芝生公園。赤ちゃんを宿した女性が寝ているように見えるウコール山が目の前に。ダム湖より奥側は米軍演習場エリアだったため、人が通る道もなく、手つかずの自然が残ります。原始の風景が突然姿を見せたような、強烈な印象を見る者に与えてくれる場所。
次は日本で唯一、直接ダムから海に水が落ちる場所へ。東海岸ならではの切り立った崖と海の風景に心がすーっと洗われるようです。時間があればその後、サンゴ礁が見える海岸線の美しい新川川、パイン畑などスケジュールに応じて訪れることができます。